池袋アニメーションフィルハーモニーの第2回演奏会を聴いてきた
とある方からお誘い頂いて池袋アニメーションフィルハーモニーというアニソンのオーケストラの方々の演奏会を聴いてきた。
実はオーケストラというものを聴くのが初めてな上、もともとアニメをめったに見ないので曲目を見ても知らない曲が99%だったが
もともとクラブが好きな自分は知らない音楽を聴くことに抵抗がなく、
むしろこれは今まで気になっていたオーケストラというものに触れる良い機会なのではと思いルンルン気分で会場へ。
アニソンオーケストラというだけあって場内はコスプレOK、更にドールの撮影ブースまであるというなかなかの徹底ぶりで
ドールを自分の膝の上に座らせて鑑賞してもいいとのこと。
さすが、今では秋葉原を継ぐのオタクの街と言っても過言ではない池袋を冠するだけのことはあると思った。
チケット確認のところにコスプレイヤーの方がたくさんいたり、入ってすぐのところにいたガンダムコスの気さくなお兄さんが
このイベントのいい意味でのオタクイベント的カオスさを表しているかもしれない。
自分もせっかくなのでSDMの怜音を連れて行った。音に関する名前をつけているのと、
SDMサイズはかばんにスッと入るのでこういうときに連れて行きやすい。
現地で知り合いのドールオーナーの方とお会いできたり、他にもドールを連れている方が数名いたので
ドール撮影ブースがあるというのはそれだけで同好の士を簡単に見つけられる場として機能していて良かった。
これからもドール撮影ブースは続けてほしい。
さて肝心の演奏会だが、先程書いたとおり自分がアニソンを全く知らないため、良かった曲は多々あれど
それが何というタイトルなのかはさっぱりわからない。
なので本当に申し訳ないのだが「この曲のここが良かった!」という感想は書けない。
クラブでよくある「何時頃か覚えてないけどかかってたあの曲初めて聴いたけどめっちゃ良い」状態である。
だがやはりアニソンという比較的馴染みやすい音楽ジャンルで、加えて所々にサントラのような曲や
ジャズのようなテイストの曲が混ざりとてもすんなりと入り込み聴き入る事が出来た。
生の楽器の音を聴く機会が今まであまり多くなかったのだが、やはり良いものだ。
音に説得力があるというか、存在感があり、またデジタルの音楽で感じるような”天井”がない。
演奏の一挙手一投足が見えるのでそれがまたプロの技を目の前で堪能できる感じがして楽しかった。
一つとても驚いたのが、所々でダンサーの方々が登場してボーカルこそないがミュージカルのようにどこかストーリーを感じさせる
パフォーマンスを見せてくれることだ。
音楽に合わせてときに機敏に、時に優雅に舞い踊る姿は音楽そのものの良さを何倍にも引き立て、
またオーケストラの聴くという楽しみに加えて観るというの楽しみを付加してくれた。
CGが当たり前になり、モーショングラフィック(注:ここでは非常に広義に捉えLive2D等のキャラクターアニメーションを含む)という手法が世に溢れ
AIが更に台頭しようとしている今だからこそ、オーケストラの演奏に合わせて踊るという徹底的なアナログの表現は
公私ともにデジタルな動きに慣れきった自分の目に非常に新鮮に、魅力的に映った。
具体的にはやはり揺らぎの美しさが印象に残った。
音楽もあれだけの人数がその場で指揮者の指揮の元楽器を演奏するので当然ゆらぎ、時には貯めの表現があり
更にそれに合わせて踊るダンサーの方々の動きや衣装のはためきも一人ひとりマクロではピッタリと合いつつも、ミクロでは差異が生じる
それらをトータルで吸収し美しく完成させる様は、本当に観に来てよかったと思えた。
さて、長々と書いたが結論、「すごく良かったし次回があればまた行きたい」
オーケストラ自体(他にもミュージカル等)に興味はあったがどうしても敷居を感じて行けなかった自分にとって丁度いい入口として機能したし
今回SF、ロボットアニメがテーマだったのでまた他のテーマだとどんな楽曲、どんなパフォーマンスになるのかとても見てみたい。
音楽のイベントでドールOKというのもまた珍しく、そういった意味でも今後も演奏会が続いてほしいしドール撮影ブースも続けてほしい。
まさにこのオーケストラの方々がアニメとオーケストラという点でそうだと思うのだが、好きなものを組み合わせるというのはやはりとても楽しくて
今日”ドールと一緒に音楽を楽しむ”ということの楽しさや可能性をとても感じた。
一方ではクラブやダンスミュージックが好きで、知り合いとパーティーを主催する自分として
課題は山のようにあり時間は全く確保できないとはいえ、いつかはドールとクラブを結びつけたなにかをやってみたいと改めて思った。